16歳少年の体内に生きた胎児が見つかる (なんでも評点)

手術に当たったMAマジド教授は、こう話している。「驚愕の事実でしたが、こういうことが起こりうることは知っていました。医学的に有り得ることなのです。とはいえ、私の医師としての経験の中でも、こういう例に遭遇するのは初めてのことでした」。

マジド教授によると、ライハン君の体内に双子の兄弟が入り込んだプロセスは、次のように説明できる。

1. 母親の胎内で受精した卵は双子の胎芽として子宮の中で生育を始めた。

2. 何らかの理由により2つの胎芽の生育に差が生じた。

3. やがて、母親の子宮内空間が不足するようになり、小さい方の胎芽が大きい方の胎芽の中に取り込まれてしまった。

4. 小さい方の胎芽は大きい方の胎芽を経由して、胎盤からの栄養分を受け取ることができた。

5. やがて、どちらの胎芽も人間の赤ん坊の特徴を備えた胎児へと成長していった。

そして、ライハン君は見かけ上は“単児”として、この世に生を受けた。しかし、その体内には、双子の兄弟が取り込まれていた。16年後、手術中に偶然発見されるまで、双子の兄弟は“胎児内胎児”の姿のまま人知れずライハン君の体内で生きてきたというのである。

マジディスカー! Σ(゜Д゜;